袴の着付⇒9,900円(税込)
ヘアセット⇒6,600円(税込)
袴の着付け+ヘアセット⇒16,500円(税込)
生花の髪飾りもご用意出来ます。4,000円〜
(※3日前までの要予約)
(※季節によってないお花もございます)
※仕上がりご希望時間が6:00より早い場合は早朝料金¥5,000を頂戴致しております。
卒業式で女性が袴を選ぶ理由
卒業式でなぜ女性が袴を着用するようになったのか?
「明治時代、袴は女学校で制服として採用され、教師も袴を着ていました。
当時、高等女学校への進学率は低く、女学生は、いわば特権階級でした。
彼女たちの袴姿は『女学生』という身分の象徴であり、多くの女子たちのあこがれだったようです。
現在、生徒たちの旅立ちの舞台である卒業式で、女子学生や教職員に袴スタイルが受け継がれているのは
こうした学業との結びつきという側面もあるのでしょう」
その由来は、明治18年創立の華族女学校(学習院女子部の前身)で、学監の下田歌子が宮中の袴をもとに
制服として女袴を発案したことにさかのぼるようだ。
■女性と袴の歴史
だが、袴というと男性が履くイメージもある。元々袴とは、女性にとってどういう服装だったのだろうか?
「明治期以前にさかのぼると、袴は平安時代の宮廷に仕えていた女性たちが十二単の一部として身につけていた衣服でした。
武家社会では武士の礼服として着用されていましたが、身分や性別によって厳しく身なりが定められた江戸時代には
女性たちは袴を身につけることが禁じられました。
その中で唯一、例外だったのが宮廷の女官たちです。
彼女たちを除いた当時の女性は、丈や袖の長い着物に、幅の広い帯を巻いていました」
女性の袴を禁じた話は、明治時期にもあるようだ。
女学校が相次いで創立された明治時期、政府は例外的に女学生に男袴の着用を認めたが
女学生が男物の袴を着用するのは奇異という理由で着用が禁止された時期もあったとのこと。
一時洋服も流行したが、国粋主義の流れのなか再び和装に戻り、それから先の話は上記で触れた由来の通りである。
「明治期になって女学生の制服として考案された女袴は、宮中の女官服に由来しており
学問の場にふさわしいきちんとした身なりとして受け入れられました。
従来の着物に帯というスタイルに比べ、動きやすいという機能面はもちろん、優美さと礼容を兼ね備えているという点も
袴が制服として採用されたポイントだったようです。
こうした歴史からも、袴は卒業式という厳かな式典の場の衣装として用いられているのでしょう」
卒業式で女性が袴を着用するのは以上の理由からであるが、いかがだっただろうか。
袴が卒業式のイメージであるとはいえ、洋服で出席することがおかしいわけではない。
自分が着たいと考える服装で卒業式にのぞみ、忘れない思い出を作れると良いでしょうね。